こんにちは!麦茶タロウです
今回は介護保険で利用できる訪問型サービス、つまり家に居ながら受けられるサービスについてご紹介します。
まずは訪問介護、そして訪問看護についてお話ししていきたいと思います。
訪問介護(ホームヘルプ)とは?
訪問介護とは、訪問介護員(ホームヘルパー)が介護が必要なお家に訪問し、利用者さんに応じた日常生活上の様々な支援を行なってくれるサービスをいいます。
ホームヘルパーさんがしてくれることは大きく分けて次の2つに分けられます。
対象となる方は要支援・要介護認定を受けた方だけでなく、基本チェックリストの該当者の方も訪問介護が受けられます。
基本チェックリストは、高齢者支援課といった、介護保険の窓口で申請し受けることができます。
急いでサービスを受けたい方は申請しましょう!
バスや電車を使って一人で外出していますか?手すりを使わずに椅子などから立ち上がっていますか?といった簡単な質問に答えてもらい、支援が必要かどうかを判断するチェックリストのことです。
訪問介護はこんな方に需要があります
利用者さんの状況に応じ、身体面、生活面共に支援を受けていただけます。
週一回、買い物に同行してもらえるだけで良いといった支援の形もあるので、様々なニーズに応じた幅広い支援を受けることができますよ!
- 家での生活を続けていきたいが、自分だけでは難しい
- 一人暮らしで色々と大変
- 足が不自由などの理由で外出が大変
- 大体のことは自分でできるが、部分的に手伝って欲しい
- 介護サービスを受けたいが、人付き合いが苦手でデイサービスは行きたくない
利用上の注意点!
ホームヘルプは日常生活上の支援が大前提!
そのため、モラル低下を防ぐため細かいルールが定められています。
以下のようなことはできないのでご注意を。
- 利用者以外のものの洗濯や買い物(利用者が主として使用する以外の部屋の掃除も含む)
- 来客の応接
- 洗車 など
①ヘルパーが行わなくても日常生活を営むことに支障がないこと
- ペットの世話
- 草むしりや花の水やり など
②日常的に行われる家事の範囲を超える行為
- 模様替え
- 窓拭きなどの大掃除
- 家屋の修理、ペンキ塗り など
その他、家から少し離れた服屋さんで服を買ってきてもらう…といったことも頼めません!
買い物を頼めるのは、最寄りのスーパー等で生活必需品のみ、といった取り決めがあるからです。難しいですね〜
掃除の支援を受けたい場合なども、元気な同居家族がいると支援を受けられなかったりと、世帯の状況によっても利用できるサービス内容が変わったりもするので、ヘルパー事業所や地域包括支援センター等に確認してみると良いでしょう!
訪問看護はこんな方に需要があります
提供する事業所は病院や訪問看護ステーション。
看護師や理学療法士、作業療法士等が自宅を訪問し、療養上の世話や診療の補助をします。
訪問看護の対象となる方
- 要支援・要介護認定を受けた方(例外あり、後述します!)
- 退院後も継続的な医療的ケアが必要な方※床ずれや気管切開の処置、胃ろうなどの経管栄養の管理や痰の吸引など
- 自宅でリハビリを受けたい方※訪問看護ステーションに理学療法士、作業療法士、言語聴覚士がいる場合、訪問看護の一環としてリハビリを行うことが可能なので、訪問リハビリが不足している地域ではその代替サービスとして利用されています
受けられる主なサービス内容
- 主治医等との連携
- 入退院時における医療機関との連携
- 相談、助言
- 服薬管理、指導
- 清拭、入浴介助等
- 急変、急性増悪等による緊急時対応
- 口腔ケア、嚥下訓練
- カテーテル管理、吸引、経管栄養法管理、気管カニューレ・人工呼吸器使用上の管理等
- 排泄管理、ストーマ管理等
- 認知症・精神障害に対するケア
- 点滴注射、褥瘡・創傷処理等
- リハビリテーション
在宅でこういった幅広いケアを受けられるのは心強いですよね。
訪問看護を利用するにはどうしたらいい?
訪問介護と同様、地域包括支援センターやケアプランセンターに紹介してもらう他、入院している医療機関が必要と判断した場合に、直接手配をする場合もあります。
健康保険法に定める保険医療機関の指定などを受けていれば(つまり、入院や通院している病院が法律で指定されていて、その病院がOKすれば)介護保険の認定を受ける前でも、受けたとみなして事業所を指定することができます。
利用開始にあたって医師の指示(訪問看護ステーションの場合は指示書)が必要であるため、訪問介護等に比べサービス開始までに時間を要することが多く、1ヶ月近くかかる場合もあります。
そのため退院直後などで頻回の訪問看護が必要な場合、医療保険での給付、つまり健康保険を利用してサービスを受けることもあります。
以上、今回は訪問介護と訪問看護についてご紹介させていただきました!
在宅でサービスを受けたいと思った場合、何に一番困っているか(家事、移動、入浴、排泄、認知面、健康面など)をはっきりさせることが重要です!
サービスを依頼する前に支援を受けたい部分の優先順位を決めておくと良いでしょう。